10年間の活動を経て感じること

写真:コザまち社中 理事長 照屋幹夫

去った6月6日(木)コザまち社中11期目の通常総会を開催致しました。

総会を開催する度、NPO法人としての責任と会員の皆様からの期待をひしひしと感じるわけですが、私自身今回の総会は特に感慨深いものがありました。

それは、2008年10月にコザまち社中を設立した際つくった「とあるフレーズ」が関係しています。

当時、私たちはこのようなフレーズをかかげました。「とりあえず10年」と。

きっと「とりあえず10年」という言葉だけを聞くと、どこか消極的なイメージをもたれたかもしれません。

ただ、当団体では設立当初より「まちの活性化」と「まちを担う人材の育成」として「雇用の創出」という3本の柱を目標にしていたのですが、、、

焦る気持ちとは裏腹にこれらはすぐに結果が現れるものではなく、成果が見えるまである程度の期間が必要でした。

また、この3つを目指すうえでは、ただ活動を行えばいいというものではありません。

まちとの連携も必要不可欠です。しかし、まちの人達との繋がりはすぐに構築できるものではなく、時間をかける必要があります。

このような点から活動の結果が現れてくる1つの目安として「とりあえず10年は活動せねば」という想いがありました。

そう、「とりあえず10年」というフレーズはこういった想いのもとから生まれたのです。

それから時がたち、ありがたいことに2018年にて法人設立より10年を迎えることが出来たのですが、、、

今回の総会では、その10年目にあたる活動報告ができ、私自身としては1つの節目を超えることができたと少しばかり感じるものがあったというわけです。

この10年を振り返ってみると、地域雇用創造実現事業にはじまり、沖縄市民会館、八重島公園、沖縄市民小劇場あしびなーの指定管理業務、沖縄国際アジア音楽祭実行委員会事務局、沖縄市中心市街地活性化協議会事務局、リノベーション・サブリース事業、国際交流事業など、多くの仕事を担わせていただいたのですが、、、

10年の歳月を通し、このように活動を行うことができたのは謙遜でもなく、まわりの方々のおかげだとつくづく感じております。

商店街をあるぐ度に声をかけてくれる店主の方々、何かあるたびにいつも協力してくれる関係団体の方々、そして事業をサポートして下さる行政の方々、業務を支えてくれる取引先の方々など、、、

コザまち社中が10年も活動を行たのは、このようなまわりの方々の存在があってこそです。

「生かされている」という言葉がありますが、コザまち社中の10年間の活動をひと言で表すのなら、まさにこの言葉がぴったりでしょう。

いつも私たちの活動にご賛同・ご理解いただき応援して下さる皆さま、本当にありがとうございます。

ただ、当初より掲げていた「とりあえず10年」というテーマを通過しただけであって、まちづくりに終わりがないように、コザまち社中の活動が終わったわけではありません。

このコザというまちはこれから国道拡幅や、パークアベニューの相互通行、そしてスポーツのまちなど大きな変化やチャンスが待っています。

さらにもう少し視点を広げてみると、キャッシュレス化の波や、AIの進歩など、これからのまちを取り巻く環境は大きな変化が訪れることは誰の目から見ても明らかです。

そのような変化への対応やチャンスを掴んでいけるよう、私たちもまちづくり団体として地域にフィットした活動を今後も展開していきたいと考えているところです。

それにあたり、みなさまにはご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、これまで同様お力添えをいただければ大変ありがたいです。

これからもNPOコザまち社中をどうぞよろしくお願い致します。