沖縄市一番街商店街内にある「おやかわ呉服店」のシャッターって最近見ました?写真にあるように、キレイなペイントが施されているんですよね。
すでにご覧になられた方もいらっしゃると思うのですが、このシャッターアートただキレイなだけじゃあないんです。
実は、企画を行うに至った経緯自体が「なにそれ!?おもしろい!」と、思ってしまうぐらいユニークなものだったので、シェアさせてください。
こちらのペイントは沖縄市一番街商店街青年会が浦添市にあるインターナショナルデザインアカデミー(以下IDA)というデザイン系の専門学校と協働して行ったものでして、、、
2018年度よりIDAさんがコザ地域で「デザインコンプ」というまちを展示会場として見立てた企画を行っているのですが、その中のプログラムの1つとしてシャッターペイントを行ったそう。
これだけ聞くと「デザイン系の学校が企画の一環としてただやったもの」と、見えるかもしれません。
でも、裏側にはある狙いがあったんです。
詳しく聞いてみると、まちではシャッターや壁にスプレーなどを使用した落書きのイタズラが度々発生するようで、落書きされては消す。落書きをされては消すと、いたちごっこが続いていたそう。
そこで、「じゃあ、あえてペイントを描いておくのはどうか」と、なったみたいなんです。
「あのシャッターアートの上に落書きをするなんてヒドイ・・・」と、まちの人誰もが思うぐらいのデザインを描いてもらうことで、落書きに対する抑止力になることは出来ないかと狙ったそうなんですよね。
これを聞いたとき、まるで頭を揺さぶられるような衝撃を感じたんです。
「おもしろっ!」と。
北風と太陽の童話と言いますか、逆転の発想が面白いなと。
まちって小さなものから大きなものまで課題があるのが常ではないでしょうか。
それに対し、私たちは良くも悪くも今までの経験などからどうしても常識的な答えを出してしまいがちだと思うんですよね。
僕がまさにそうで、落書きへの対策として防犯カメラを設置するとか、犯人を見つけるとか、そういうものしか思いつきません。
でも、答えは1つだけじゃなくって、落書きへの対策がこのシャッターアートのように、こんなユニークな答えもあるんだなと。
そんなことを気づかされたのでした。