1年前ぐらいでしょうか。
飲むのが好きな私にとって衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。
「オリオンビールが名護市限定のビール発売!」
県内で大々的に発表していたので、きっとこのリリースをご覧になった方も多いはず。
簡単に説明すると、名護はオリオンビールの工場があることから、「名護市十字路商店街連合会」と「オリオン醸造技術向上チーム」により「75BEER(名護ビール)」というネーミングの商品が開発されたんですよね。
確か2018年の10月ぐらいに名護市限定で発売されまして、「これは買いにいくっきゃない!」と、名護まで買いにいったのですが、、、
なぜわざわざそんな1年前の話を持ち出したかというと、つい最近これまた「75BEER」に関し、「えぇっ!?」と思うようなニュースが飛び込んできたんです。
「2019年12月10日沖縄県全域で75BEER発売」と。
このニュースを見たとき嬉しさもある反面、まちづくりに関わらせてもらう立場からすると「ちょっともったいないな」と感じたんですよね。
なぜなら「75BEERは名護に人を呼び込む上手い仕掛けだなー」と思っていたからです。
オリオンビールというネームバリューの強い企業が「名護でしか買えません。飲めませんよ」という名護市限定のビールを出せば、オリオンビール好きなら「飲みたい!」と、こぞって名護に集結するはず。
そして、75BEERを「買う、飲む」だけじゃなくて、名護でご飯を食べたり遊んだりと消費も少なからず生まれると思うんですよね。
実際、私自身も75BEERを買いにいくという名目で名護まで遊びにいきましたもん。
けれど、75BEERがどこでも買えるなら、わざわざ名護まで行って買う必要性はなくなってしまいますよね。
確かにオリオンビールとしては、名護だけで販売するよりも販売網を沖縄全域に広げる方が売上げアップに繋がるであろうことはもちろん想像できます。
それに、ファンの方から「名護以外でも売ってくれ!」という要望があったかもしれません。
ただ、まちづくりという観点からみると、「名護にお客さんを呼び込む良い仕掛けだな」と思っていただけに、ちょっともったいないなぁと。
一消費者としては「どこでも買えるぞ!」という嬉しさもあるんですけどね(笑)
ただ、この一連の流れを通し「ここでしか買えない、味わえない」という仕掛けづくりは大事だなと改めて気づかされました。
ここコザで言えば「メイドインコザ」をテーマに、ここだけでしか買えない商品を生み出している店主さん達がいらっしゃいます。
このような商品は「まちに人を呼び込む鍵」ではないでしょうか。
これをどんどんPRしていって、それと共に「そのコンテンツを目当てに来たお客さんをさらに別の店舗へ流す仕組み」まで出来ればいいなぁと感じたのでした。