まちづくりNPOが月下老人をお招きしている理由

当団体では、かねてより交流のある台湾より縁結びの神様として地元の方からあがめられている「月下老人(げっかろうじん)」をお招きしているのですが、、、

この台湾との交流についてときどき、こう聞かれることがあります。「なんで、まちづくりのNPOが月下老人を連れてくるの?」と。

改めて考えてみると、まちづくりと月下老人の繋がりが見えないため、そう思ってしまうのも当然。

そこで、私たちの狙いを少しご紹介させていただければと思います。

その狙いというのはとてもシンプルで、「月下老人をこの地域に連れてくることがまちづくりに繋がるのでは」と考えているからです。

台湾では、まちが形成されていく過程でこんなお話があります。

あるところに、お寺がありました。そのお寺がある地域は周りに何もなく、お寺がポツンとあるだけです。

しかし、そのお寺はあがめられており、連日人が訪れてきたそう。

そこで、このお寺にやってくる人を目当てに、まわりにお店がポツポツと出来てきました。

それはやがて通りとなり、そして住居が出来てと、、、

お寺が起点となり、街が形成されたという話があります。

私たちの狙いは、この話にヒントがあります。

月下老人は、縁結びをキーワードに、県内の様々な地域からお客様が足を運んでくれます。

北部で言えば「今帰仁から来ました」という人もいれば、南部で言えば「糸満から来ました」という方もいらっしゃり、さきほどの話と同じく集客の観点から考えても効果を感じております。

そして、お寺へと続く通りへのお店にもお客様が訪れたように、月下老人目当てでやってきたお客様がこの地域の店舗へ足を運んでほしいという狙いを持っているのです。

ただ、理想としているところには程遠く、まだまだ課題も山積みです。

しかし、少しでもこの地域に貢献できるようにと願いをこめながら、台湾と交流しております。